法話 〜仏教の小話〜

仏教の小話1〜 盂蘭盆 〜

いよいよお盆の時期を迎えます。



お盆は盂蘭盆経(うらぼんぎょう)に由来する仏教行事です。 
その昔お釈迦様の時代、目連さんと言うお弟子がおりました。その目連さんのお母さんは生前の行いにより餓鬼道の世界(むさぼりの世界)に行ってしまいます。目連さんはどうにかお母さんを救いたい。と、お釈迦さまに助けを求めます。そこでお釈迦様の教えの通り安居(あんご)と言われるお坊さんの修行期間が明ける日に、修行僧に飲食を施した功徳により、お母さんは救われたと言う物語です。 

言うまでもありませんが、お盆は『ご先祖さまを大事にしましょう』という行事です。
みなさん、お盆は毎年の事なのでなおざりになっていませんか?
よく考えて見ると私たちの両親は必ず2人います、祖父母は4人います。十代のご先祖さまに遡ると約1024人のご先祖さまがいらっしゃいます。そう考えると私たちの存在もご先祖さまの存在も尊いものです。 

ご先祖さまを大事にすると言うことは自分自身の存在を大事にするということです。
お飾りや供養には土地柄などで色々な形式がありますが、大事ことは心を向けると言うことです。 
お飾りは形式にとらわれずできる範囲で結構です。 
どうぞ、自分自身の為にもご先祖さまの為にも気持ちのよいご先祖さまのご供養をなさってくださいませ。

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